北京 万里の長城

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 私は西安から国内線を乗り継いで北京に到着しました。ひとまず、北京オリンピックの前の北京は近代化が遅れており、人々の自転車の移動も見られ、胡同という北京の旧城内を中心に点在する細い路地も多々残っていました。埃っぽいですが雰囲気のある街でした。

 さて、到着したらまず友人を探す訳ですが、(香港ABB勤務のドイツ人と待ち合わせ予定、)当時のアメリカ大使館前に2時ごろということでしたが、いっこうに現れません。1時間ほど私も大きなバッグを持って館の前をうろうろしていたため、(怪しまれたのか)中国衛兵が高台から降りてきて、何かを中国語で叫んだため、驚くとともに頭に血が上り一瞬危ない雰囲気になりました。ちょうどその時に、中からいかにもやわらかそうな米国人と中国人スタッフが出てきて、状況を聞いてきたので友人と待ち合わせをしているだけだと伝えると、あまり近づかないようにと言って去っていきました。敷地内ではないので問題はないのですが、爆弾テロと間違われそうな荷物をもっているように見られてもしかたがないです。2時間待って現れないので諦めて、かれの会社に電話をしてみると、中国に向かっているようであることはわかりました。広い北京市内であてもないので、ひとまず適当な宿を定めて(一泊5千程度)、荷物をおいて観光に向かいました。

 次の日、すっかり友人のことは忘れて、積極的に北京観光に精をだしていると、天安門広場のあたりで、見覚えのある顔がカメラで写真を撮っているではありませんか。外国人の行くところは決まっているようで、まさにお昼の良い時間に友人と合流できました。その後、故宮博物院、景山公園、天壇公園等を周遊しました。友人が相当下調べをしていたようで、人力車(友人によると、すべてツックツックと呼んでいましたが)等を利用して効率的に周りました。紫禁城は大きい建設物という感じで、上からの眺めはそれなりにいいのですが中身がシンプルすぎるという印象です。個人的意見としては、緑の中に立っている中華風建物や仏塔(Pagoda)が大変美しい、オリエンタル、きれい、印象的と思えます。

 その日の夜は、一人で食事をすることもなく、ビールフレンドも得たのでハイネケン・パーティ、ライブ・ミュージックバーといろいろ楽しむことが出来ました。当時(15年程度前)でも、中国の若者はアメリカンミュージックを愛し、コピーを繰り返していました。崔健という中国ロック界の父と言われるミュージシャン(一無所有、紅旗下的蛋等の作品を残している)も健在でした。日本でもたまに紹介されていまので、ライブをやっている若者に聞いてみるとみんな知っているけど、少々危ない面(政治批判)もあると語っていました。私は、中国語で1,2,3で始まる曲は聞き覚えがありますが、他はあまり知らないのとおしゃれでないので好きではありませんでしたが、のちに中国ロック界の父(ボブディラン的かな、もっと批判的・革命的?)といわれるシンガーになりました。

 なんとドイツの友人のお宿は初日に私が適当に止まったお宿の2件横の安宿で一泊3千円程度なのでそこに合流しました。さらに、そこのコンシェルジュ(単なるお宿のおねえさん)に頼んで翌日の万里の長城ツワーに申し込みました。なんとバスツアーですが、2千円程度だったかもしれません。

 翌日、バスを待っていると相当程度おんぼろのバスが到着し、当然お客は全員現地の中国人で、中国語の観光ツア―でした。外国人は2名のみで一人はドイツ人でかなり目立ちました。その後目的地に着きましたが、当然流暢な北京語で解説されて、2人は何もわかりませんでした。万里の長城は、とにかく長く、巨大な構築物なので北京から一番近いサイドから入りました。登ってみるとわかるのですが、石段に一段一段相当落差があるので、お年寄り、足腰の弱い人にはまったく向かないです。わたしも相当苦労して、200メートル程度歩きましたが、モモ上げが続き痛くなって来ました。ただし、上からの眺めは、きれいでした。とはいえ、草木程度しかそこからは見えませんでしたが。ひとまず、万里の長城に行った、登ったという実感は相当程度得られます。こころのマップに達成の〇です。

 その後、他の公園等も行ったようですがあまり記憶にありません。ただし、印象的だったのは、お昼を食べたのですが、やけに綿花のようなものが空中に舞っているエリアがあり、これが天然の綿なのかと思えたことと、友人が蒸した魚を食べたのですが、後でおなかが痛いと言っていたことです。わたしは魚が好きではないのと、少々火の通りが怪しかったので一切手を付けませんでした。とにかく当時は物価が安かったです。因みに、2人で地元の人が利用するような飲み屋でビール4本、ぎょうざを相当食べてトータルで1500円以内だったと思います。次回は、北京市内の友人宅訪問です。

 以下も訪問していただけましたら幸甚です。いまは、パンの発酵カゴに注力しています。ハンド・メイドブームですから自分の手でパンを焼いてみるのも楽しいと思います。ベトナム製で大変競争力のある価格で提供中です。

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