マレーシア タマンネガラ国立公園

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 今から15年程前であろうか、シンガポールに駐在しているドイツ人(ABB勤務)の友人から夏休みにマレーシアのタマンネガラ国立公園へ行かないかと誘われた。特に計画もなかったので、どんな場所で、何があるかも知れないけれどもいっしょに行くことにした。シンガポールまでは格安チケットアで行ったため、空港への到着は12時過ぎ、そこからタクシーでの移動となった。YMCAの裏のプール付きのマンションであったが深夜にいくつもある住居の中で彼の居所を探すのは一苦労であった。1時をまわったところでようやく到着すると、暖かく迎えてくれ、いきなり彼の台湾の出張の戦勝品であるワインを2本も開けることになった。次の日、起きてみると11時過ぎで、とても観光客の起床時間ではなかった。ひとまず、顔を洗おうと思い、洗面台で水を出すと真っ黒なのである。しばらく流していると、通常と思しき色になったので、洗顔と軽く口を濯いだ。流しの別の蛇口で試してみても真っ黒であった。後に彼に確認してみると、そのようなことはなかったので、半信半疑のようであった。絶対に水は飲めないと心に誓いました。

 さて、お昼過ぎに動き出した我々の次の行動はレンタカーを借りて、ジョホールバル経由でマレーシアに入国することである。レンタカーで何が問題かというと、マニュアルしか用意されていないことだ。私は免許取得以来、AT車しか運転したことがなく、日本ではそれが中心なので、大変困った。そこで、空き地で急遽講習会が始まった。なんと、クラッチの感覚、半クラ、アクセル、ブレーキと30分程ドイツ人ドライバーの先生の元学ぶことになった。しばらくは、彼の運転で進んだが、彼が変わったくれというので、変わってみた。すると、なんとなめらかに進むではないか。数キロ進んで、都市部の交差点のところで問題が生じた。ひとまず、全部アクセル以外のペタルを全部踏んでストップして、信号待ちをしたのはいいが、信号の青サインの後、動かないのだ。5分程度奮闘して、1レーンを占有してしまった。最後は、オーマイゴッットサインをオーバーに後ろに見えるようにして、時間を稼いで彼に運転を変わってもらった。マレー人は温厚な正確なドライバーが多いのか、クラクションは鳴らされなかった。日本なら、うるさくて大変なことになっていたであろう。他に記憶に残っているのは、道路標識のAWASだ。山道でガードレールのないところ、落石の注意地点等にこの標識があり、ドライバーに注意を促していた。簡単なマレー語で「注意」の意味であることは簡単に想像できる。

  さて、ある程度車で内陸を進むと、船着き場の近くで車を置いて、ボートで川を遡上することになった。途中、1mはある巨大トカゲ、サル等を横目で見ながら、それほど狭くはない川を1時間は上って行ったと思う。ついに目的地に到着した。タマンネガラ国立公園はタマンネガラは、4343キロ平方メートル程度の巨大な公園で約1.3億年前から続く世界有数の熱帯雨林で、完全に都会から離れた密林である。はじめに気が付いたのは、リゾート的な場所の中心に川があり、右岸がお酒を飲める西洋人向きスペース、左岸がお酒とはいっさいないマレー(イスラム地域?)ではと思わせることだ。当然、我々は右岸に行き、宿を定めた。何と一泊500円のコンクリートの塊のような簡易宿舎である。デング熱マラリア等の発生地と思われたので、日本から蚊取り線香を持ち込み夜は安心して寝られた。

 翌日、ひとまず大陸式ブレックファストの後、アンカービールを2杯空けて、公園探索に出発した。ひとまず我々の最大の関心は、マレータイガー、マレー象等の大物の探索である。BUMBUNと呼ばれる動物観察小屋にこもることにした。遠くでサルか何かの声はすれども何も現れないのが実情である。2時間は待って何もいないとさすがに寂しくなったので、退散することにした。次は、トレッキングコースに行き、キャノピーワーク(マンション5Fはあって怖いだけ!)を楽しんだ。自然は確かに豊富だが、行き先が困難そうな自然道も多いのも事実だ。お勧めは、川で泳ぐことと、川の上に車のタイヤを浮かべてその上に乗って遊ぶことだ。どこまでも流されそうだけど、欧州系の外人が盛んに参加していた。ただし、経皮感染する可能性のある細菌等がいるそうなので注意が必要である。

 結局、大物には出会えず、日本では見られないサイズのトカゲ、美しい(個人的には)ゲッコーの鳴き声程度しか収穫はなかったので、大物はアフリカにでも行った見ることにしようかと思った。

 最後に、  以下も訪問していただけましたら幸甚です。いまは、パンの発酵カゴに注力しています。ハンド・メイドブームですから自分の手でパンを焼いてみるのも楽しいと思います。ベトナム製で日本全土の中で大変競争力のある価格で提供中です。

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